洗濯機を屋外に置いている人が直面する究極のジレンマ、それが「使用後に蓋を開けておくか閉めておくか問題」です。洗濯機の取扱説明書やカビ対策の記事を読むと必ずと言っていいほど「使用後は蓋を開けて内部を乾燥させましょう」と書かれています。湿気がこもると黒カビが発生し洗濯物にカビや異臭が付着する原因になるからです。しかし屋外設置の場合、蓋を開けっ放しにするということは「虫さんいらっしゃい」状態にすることを意味します。ゴキブリだけでなく蛾やクモ、時にはヤモリまでもが洗濯槽の中に侵入し巣食ってしまうリスクがあります。カビを防ぐために蓋を開ければ虫が入る、虫を防ぐために蓋を閉めればカビが生える。この矛盾した状況をどう解決すればよいのでしょうか。結論から言えば「物理的なガードをした上で蓋を開ける」あるいは「蓋を閉める代わりに強力な乾燥対策をする」の二択になります。前者の場合おすすめなのが「通気性のあるカバー」の自作です。目の細かい洗濯ネットや網戸用の網を洗濯機の開口部に被せ周りを強力なゴムや紐で縛ります。これにより空気は通すが虫は通さないという理想的な環境を作ることができます。毎回取り外す手間はかかりますが安心感には代えられません。後者の場合は蓋を閉める代わりに「乾燥剤」を洗濯槽の中に入れるという方法があります。クローゼット用の吊り下げ型除湿剤などを洗濯終了後の槽内に吊るしておけばある程度の湿気を取り除くことができます。ただしこれはコストがかかる上に毎回出し入れする手間が発生します。また定期的な「槽洗浄」の頻度を上げることも重要です。塩素系の強力な洗濯槽クリーナーを使い月一回は徹底的にカビを除去することで湿気によるダメージを最小限に抑えることができます。どちらの方法を選ぶにせよ「何も対策せずに蓋を開けっ放しにする」ことだけは絶対に避けてください。それはカビよりも恐ろしい深夜の訪問者を招き入れる招待状を送っているのと同じことなのです。自分の生活スタイルに合った折衷案を見つけカビと虫の両方から大切な衣類を守りましょう。